『世界の窓の窓』

【World Live Cameras for Window (wlcw.exe)ver 1.0】

取扱説明

Create: 1999/07/11
Last Update: 1999/09/17
Author: TAKASHI KOHNO(webmaster@kouno.jp)
URI: http://www.kouno.jp/home/soft_lab/wlcw/

●目次


0.注意

0.1 Windows95 初期バージョンの注意
0.2 Windows98 or InternetExplorer4.01以降で ActiveDesktop 利用時の注意
1.始めに
2.基本的な使い方
2.1 インストール
2.2 ウインドウにライブ映像を表示する。
2.3 設定の変更(「設定ダイアログ」詳細)
2.4 メニュー内容
2.4.1 ウインドウ操作メニュー
2.4.2 その他のメニュー
3.URIの簡易選択(情報ファイルの使い方)
3.1 作成済みの情報ファイルの使い方(「情報ファイル」ダイアログ詳細)
3.2 情報ファイルの作り方
4.その他 & Tips
5.用語解説
6.更新履歴
7.謝辞
8.APPENDIX

0.注意

0.1 Windows95 初期バージョンの注意

起動時に 「ws2_32.dll が見つかりません」と表示される場合は http://www.microsoft.com/windows/downloads/bin/W95ws2setup.exe から WinSock2 のアップグレードパッケージを入手して適用する必要があります。
ServicePack1 が適用されていない初期の Windows95 で必要になります。
W95ws2setup.exe の詳細は http://www.microsoft.com/windows95/downloads/contents/wuadmintools/s_wunetworkingtools/w95sockets2/default.asp?site=95
 からたどることが出来ます。
 

0.2 Windows98 or InternetExplorer4.01 で ActiveDesktop 利用時の注意

ActiveDesktop を使っていると壁紙の変更は出来ません。壁紙の変更を行うためには ActiveDesktop を利用しないようにしてください。

 Windows98 を利用の場合は 「コントロールパネル」の「画面」アプレットを選び画面のプロパティの「Web」タブをクリックして
「ActiveDesktop を Webページとして表示」のチェックを外すことでActiveDesktop を利用しないように出来ます。


1.始めに

「世界の窓の窓」は ウェブサイト「世界の窓」 で見られるようなライブカメラの映像をウインドウに表示したり壁紙にして定期的に更新する Windows95/98/NT用のソフトウェアです。
表示できる映像は JPEG ファイル か BMP ファイルです。

2.基本的な使い方

2.1 インストール

適当なフォルダを作成して、そこに wlcw.lzh の内容を移動します。
「wcl」の拡張子を持つ世界の窓の窓「情報ファイル」がある場合は同じフォルダに置きます。

2.2 ウインドウに画像を表示する。

wlcw.exe をダブルクリック等で実行します。
「世界の窓」が表示されたウインドウが現れて、(標準で)画面右下のタスクバーにwlcw.exe のアイコンが表示されれば OK です。

まずは「設定ダイアログ」を出して表示する画像のURIを入力します。
設定ダイアログを出すにはメニューから「設定」を選びます。
メニューは「世界の窓」ウインドウを右クリックするか、タスクトレイ上のアイコンをクリックすることで表示できます。
設定ダイアログ」が表示されたら URI 下のエディットボックスに 画像の URI  を入力します。
(画像の URI を簡単に取得する方法)

URI を設定できたら撮影間隔を調整して[OK]ボタンを押します。
タイマーが停止中の場合はタイマーが動作し撮影間隔で決めた時間が経過すると指定した URI の画像を取得しウインドウに表示します。
「世界の窓」ウインドウの右クリックメニューから「撮影」を選べばすぐに指定の URI から画像を取得しウインドウに表示します。

2.3 設定の変更(「設定」ダイアログ詳細)

「設定」ダイアログで各種設定の変更を行うことが出来ます。
設定ダイアログを出すにはメニューから「設定」を選びます。
メニューは「世界の窓」ウインドウを右クリックするか、タスクトレイ上のアイコンをクリックすることで表示できます。
 
☆ URI 画像取得先の URI を指定します。
過去に撮影したURIの履歴が10個まで保存されています。
☆ 撮影間隔 自動撮影の間隔を分単位で指定できます。
変更すると[OK]ボタンの表示が[☆ OK ☆]になります。
[OK]を押すとタイマーがセットされることを意味します。
☆ 左クリック  「世界の窓」ウインドウを左クリックしたときの動作を設定できます。
各項目の詳細は 2.4.2 項を参照
☆ 撮影情報保存 撮影した画像とURI情報の保存方法を選択します。
各項目の詳細は 2.3.1 項を参照
☆ 壁紙表示方法 次の「壁紙」がチェックされているときのみ有効で壁紙の表示方法を指定します、表示に関する設定は次の通り。
 
指示無し 壁紙表示時に表示方法を指示しません、コントロールパネルの設定が使われます。
タイル 画像をタイル状にデスクトップに配置します、コントロールパネル画像アプレットの背景で設定する「全体」と同じです。
中央 画像をデスクトップ中央に配置します。コントロールパネル画像アプレットの背景で設定する「中央」と同じです、画像の大きさは変化しません。
全体 壁紙を画面の大きさに合わせて調整します。
※ Plus! の入っていない Windows95 での動作は未確認です、このような環境で使われた方がいたらご一報ください。
☆ 壁紙  ここをチェックすると撮影した画像を壁紙にして表示します。
壁紙の配置方法はコントロールパネルの設定に従います。
起動時撮影」がチェックされていなければ前回撮影した画像を起動時に壁紙にします。
☆ 起動時撮影 ここをチェックすると 「世界の窓の窓」 起動時に前回指定した
URI の画像を撮影にいきます。
壁紙」チェックがされている場合はウインドウを表示しません。
タイマーは自動的に動作を開始します。
☆ プロキシの利用 ここをチェックするとプロキシ利用のための以下の項目が「設定ダイアログ」に追加され指定された内容でプロキシサーバーを利用するようになります。
 
プロキシサーバーのアドレス 利用するプロキシサーバーの名前かIPアドレスを入力します。
ポート番号 プロキシサーバーを利用するためのポート番号を入力します。
デフォルトで8080番が設定されてます。
☆ 時間制限 ここをチェックすると「情報ファイル」に時間の制限情報が記載されている場合に、制限時間外のタイマーによる「撮影」を行いません。
☆ エラーの非表示 ここをチェックすると様々なエラーがエラーログファイルに記述されるようになります(ダイアログ表示されなくなります)。エラーログファイルは実行ディレクトリの「error.log」です。
[OK]ボタン 設定を保存してダイアログを閉じます。
タイマーが停止中の場合はタイマーが動作します。
撮影間隔を変更した場合はタイマーがリセットされ新しく設定した撮影間隔でふたたび動作します。
撮影間隔「0分」のときはタイマーが停止します。
[☆ OK ☆]表示のときはタイマーのリスタートを示しています。

2.3.1 「撮影情報の保存」詳細

撮影情報の保存はインストールフォルダ下の「Archives」以下に保存されます。
保存しない」以外を選んだ場合はHistory.txtに文字情報が保存されます。
 
☆ 保存しない  撮影画像とURIの保存を行いません。
☆ 階層保存1〜3 Archives」以下に日付のフォルダを作成し、撮影日時の名前が付いた画像ファイルを作成します。
 階層数が大きくなるに連れてフォルダは深くなり ファイル名は短くなります。

 ex. 1999/07/20 13:45 に撮影した画像は

1.では「1999」フォルダに0720_1345.jpg 等の名前で保存されます。
2.だと 「1999」フォルダ以下の「07」フォルダの20_1345.jpeg 等の名前で保存されます。
3.だと「1999」「07」「20」フォルダの1345.jpeg 等の名前で保存されます。
☆ 連番保存 Archives」フォルダ以下に連続した番号を付けて保存します。
番号は History.txt の先頭に記述されています。
☆ 文字のみ History.txt に撮影日時とURIが保存されます。
画像は保存されません。

2.4 メニュー内容

2.4.1 ウインドウ操作メニュー

ウインドウの右クリックメニューのうち上から3つまでの項目がウインドウの操作に関連します。これらのメニューはタスクトレイ上のアイコンをクリックしても表示されません。
 
☆ 常に前面に 選択することでチェックが有無が切り替わります。
チェックされているとウインドウが常に前面に表示され他のウインドウに隠れません。
☆ サイズ変更 さらにメニューが表示されます。
各メニューを選ぶことで指定の倍率にウインドウを変更できます。
☆ アスペクト比をキープ 選択することでチェックが有無が切り替わります。
ウインドウの端を掴んでウインドウを変形させるときに縦横比を一定に保ちます。

2.4.2 その他のメニュー

☆ 開く  情報ファイル」を扱うダイアログを表示します。詳細は「3.URIの簡易選択(情報ファイルの使い方)」参照
☆ 設定 「設定」ダイアログを表示します。詳細は「設定の変更(「設定」ダイアログ詳細)」参照
☆ 撮影  指定されている URI から画像を取得して表示します。
☆ 時計 「開始」「停止」のメニューが現れます。
 それぞれタイマーを開始、停止します。
☆ 壁紙 「復旧」「壁紙化」のメニューが現れます。
「復旧」は「世界の窓の窓」起動時の壁紙に現在の壁紙を変更し、「壁紙化」は最終撮影ファイルを壁紙にします。
☆ 表示 ウインドウを表示します。
タスクトレイ上のアイコンからのみ表示されます。
☆ 消去 ウインドウを消去します。
壁紙の指定が無いときにタイマーで設定した時間が経過すると再表示されます。タスクトレイ上のアイコンからは表示されません。
☆ 内容 表示中の画像の「URI」「撮影時間」「データサイズ」「画像サイズ」「Information」が表示されます。
「情報ファイル」を使っていない場合は「Information」は空です。
☆ ヘルプ ヘルプファイル(この文章)を表示します。
☆ 終了 アプリケーションを終了します。(壁紙は元に戻ります)


3.URIの簡易選択(情報ファイルの使い方)

情報ファイルは URI 指定を簡単に分かりやすく行うためにつかう、
規定のフォーマットに従ったプレインテキストのファイルです。

3.1 作成済みの情報ファイルの使い方(「情報ファイル」ダイアログ詳細)

まずはメニューから「開く」を選び「情報ファイル」を扱うためのダイアログを表示します。
ダイアログには[OK][CANCEL]のボタンと FILE, URI, Information の各エリアと「世界の窓」のロゴが表示されます。
またダイアログ左上のアイコンをクリックするとシステムメニューが表示されます、システムメニューには3種類の「世界の窓の窓」専用メニューが追加されています。
 
ダイアログエリア
☆ FILE インストールフォルダにある「情報ファイル」(*.wlc)がコンボボックスに表示されます。
右端の下向き三角形のボタンを押すと表示エリアが広がりファイルが選べるようになります。
ファイル内にファイル説明がある場合はファイル説明が表示されます。
☆ URI FILE エリアで選択したファイルに記述されているライブ映像のURI が表示されます。
URI を選択すると Information エリアに選択した URI の情報が表示されます。
URI をダブルクリックするか URIを選んで[撮影]ボタンを押すと設定を行い(*)「撮影」をします。
(*)[OK]ボタンを押したときと同じ動作です。
連続的に対象URIを変更する。 撮影」毎に現在選んでいる「情報ファイル」から次の URI が選択されるようになります、以下の点に注意してください。
  • URI リスト中からURIを選んでいない場合には変更は行われません。
  • 情報ファイル』を切り替えるとチェックはクリアされます。
☆ Information URI エリアで選択されている URI に関する情報が表示されます。
[Source] の横には 選択した URI の元になるウェブペイジのURI が表示されます。
[Source] ボタンを押すとブラウザが立ち上がり指定された URI を表示します。
[Source] の下には URI の説明が表示されます。
Infomation エリアの情報は存在しない場合もあります。
[OK] 選択した URI を設定します。
タイマーが動作していれば設定した撮影間隔が経過すれば、選択した URI の画像を取得・表示します。
撮影間隔が「0分」以外で「情報ファイル」内に撮影間隔の情報が設定されている場合は撮影間隔が変更されます。
撮影間隔の確認は「設定ダイアログ」で行えます。
[CANCEL] 選択を無視してダイアログを閉じます。
☆ 「世界の窓」ロゴ ロゴの上で左クリックを行うとブラウザが起動して「世界の窓」のミラーサイトにアクセスします。
追加システムメニュー
☆ 『世界の窓の窓』Web page へ 『世界の窓の窓』1次配付先の作者のペイジをブラウザで表示します。
☆  ファイルチェック 現在選択されている『情報ファイル』の日付情報を表示します。
☆  ファイルを開く 現在選択されている『情報ファイル』を開きます。このメニューを選ぶとエディタ選択のダイアログが表示され[OK]を選ぶと指定のエディタで「情報ファイル」が開かれます。このダイアログの詳細は以下のとおり。
 
EDITOR 情報ファイル」を開くためのエディタです。
参照 エディタを選ぶためのダイアログを表示します、ここで選択したファイルは「EDITOR」に反映します。
今後このダイアログを表示しない 今後は「ファイルを開く」メニューを選んだときにこのダイアログを表示せずに、指定したエディタで「情報ファイル」を開くようになります。
この場合でも SHIFT キーを押しながら「ファイルを開く」メニューを選ぶことでこのダイアログを表示できます。
関連付けに従う EDITOR」を無視して拡張子に関連付けられたアプリケーションを使って「情報ファイル」を開きます。事前に「wlc」の拡張子を関連付けしておく必要があります。

3.2 情報ファイルの作り方

「情報ファイル」は以下に示す規則に従って記述されています。
作成した情報ファイルは拡張子を「wlc」として wlcw.exe と同じフォルダに置いておけば随時読み込まれます。
更新時もアプリケーションの再起動は不要です。
「情報ファイル」作成規則
☆ 行頭の`#'文字 ファイルの先頭から2行以内で行頭に`#'がある行は2文字目以降行末までがファイル説明になります。
ファイル説明はダイアログの FILE エリアに表示されます。
☆ 行頭の`%'の文字 ファイルの先頭から2行以内で行頭に`%'がある行は2文字目以降行末までがファイル日時情報になります。
ファイル日時はダイアログシステムメニューで確認できます。
☆ URI の指定
  • http://」で開始する行から`.'(ドット)だけの行が現れるまでが一つの URI を示します。最初の行が ライブ映像の URI になります。
  • 最初の行以降で行の先頭が「http://」「min:」「include:」「number:」以外の行が現れるとそこから先の`.'(ドット)の直前の行までが URI の説明になります。
  • URI 説明の最初の行はウインドウのタイトルとタスクトレイアイコンの説明文になります。
  • 最初の行から「URI の説明」の間の行にある「http://」で開始する行はライブ映像の URI の元になる URI になります。
  • 最初の行から「URI の説明」の間の行にある「min:」で開始する行はこの URI 用の撮影間隔を指定します、「min:」以降に分単位の更新時間を記述します。
  • 指定された URI から HTML文章が得られる場合には、その文章中から画像のURIを取得して、その画像を表示します。標準では最初に見つかった画像ファイルを対象としますが次の項目の指定で動作を変更できます。
    • include:string」を指定すると、string を含む画像URIのみが選択されます。(string は任意)
    • number:n」を指定すると、指定した画像URIのn番目の画像が取得できます。(n は任意)
  • 最初の行から「URI の説明」の間の行にある「tlimit:」(又は「ftlimit:」)で開始する行は、この URI を撮影する場合の制限時間を指定します。「設定」で「時間制限」を行っている場合はここで制限された時間内にしか「タイマー撮影」を行いません。(手動での撮影は可能)

  • 指定は「開始時間 - 終了時間」の形式で「-」の前後に開始時間と終了時間を記述します、それぞれの時間は「時/分/秒」の形式で「/」で時間・分・秒を区切ります、時間のみ時間と分のみの記述も可能で省略された部分は0が補われます。 例えば「tlimit:10 - 18」なら午前10時から午後6時までがタイマー撮影可能な時間で「tlimit:23/30 - 6」なら午後11時30分から午前6時までのタイマー撮影が可能です。また数値以外値を「/」の前に入れた場合は、その情報を考慮しません。 例えば「tlimit:*/30 - */45」なら毎時間の30分から45分の間がタイマー撮影可能な時間です。(「ftlimit:」では時間の指定が「年/月/日/曜日/時/分/秒」になります、「」と「曜日」が同時に指定された場合は「」が優先されます。) 

4.その他 & Tips

※ レジストリを間違って変更するとシステムが起動しない可能性があります。変更は慎重に行い自信の無い場合は行わないようにしてください。
 

5.用語解説

これまでに解説しなかった用語の説明を載せておきます。
作者の知識不足で説明が間違っていることもあります(^^:)
間違った説明文を見つけた方はぜひぜひお知らせください。
ここにない文章中の用語で分からない用語があれば追加したいのでそちらもお知らせください。
【サイト】 場所です(^^;) ドメインという語と類似です。
URI とか アドレスと何が違うかというとサイトは URI が1点を示すのに対してサイトはある程度広い範囲を示します。

6.変更履歴


7.謝辞

「世界の窓」運営者の水木さん、このソフトに携わってくれた皆様の協力に感謝いたします。


8.APPENDIX

世界の窓
プライマリサイト http://www.sekainomado.com/
ミラーサイト     http://www.kouno.jp/sekainomado/
URI
Uniform Resource Identifier の略で
「場所」「アドレス」と表記されていたりするもの。
このソフトの場合は http: で始まるものを扱う。
「情報ファイル」
簡単 & 分かりやすく URI を指定するために「世界の窓の窓」が扱うファイル、wlc の拡張子を持つ。
3章参照
画像 の URI を簡単に取得する方法
まずブラウザで目的の画像が含まれたペイジを表示します。
ネットスケープナビゲーター Ver4 の場合
画像にカーソルをあわせて、右クリックメニュー中の「画像の場所をコピー」を選ぶと URI がクリップボードにコピーされます。
インターネットエクスプローラー Ver4 の場合
画像にカーソルをあわせて、右クリックメニューのプロパティーを選びプロパティーを表示してその中のアドレス(URL)を選択してクリップボードにコピー(Ctrl+C)します。
あとは 「設定ダイアログ」のエディットボックスに張りつけ(Ctrl+V)ます。
ウェブペイジ
 「ホームページ」という語があるが「ホームページ」はブラウザの初期設定ペイジが元々の意味、まとまったペイジの先頭になるペイジという意味でも古くから使われているが、個別のペイジを意味するものではなかった。
「世界の窓の窓」では個別のペイジを World Wide Web の page として 「ウェブペイジ(Web page)」と呼びます。
(作者が World Wide Web に触れた頃にも使われていた名称です)